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よしとみ畑考―肥料を全く購入せずに野菜を育てられないか!?(後編)―
 

さて、前回に続きよしとみ畑のノーコスト運営に関する考察です。


前回の投稿では、畑の運営維持のためにコンスタントに必要な要素について考えました。
まとめると、肥料分として|眩如↓▲螢鵝↓カリ、ぅルシウム、ゥ泪哀優轡Ε燹△修靴禿攵蹐悗陵機物供給源としてβ枠遒任后

以上の6つを定期的に用意することができれば良いわけです。


まず一番確実に用意できるものがβ枠遒任后というかできました。



落ち葉&生ゴミ堆肥です。もう半分ほど使ってしまいました。

ちょっと雑草が生えてしまったのはご愛嬌。このあたりにはスギナが多く、すぐにはびこります。もう無視しかないかなと思っています。
よしとみ荘周辺は言わずもがな山です。静岡県内、標高約800m(確か)。自然林では落葉広葉樹林が優勢です。毎年秋には大量の落ち葉が出ます。
それを昨年の秋に集め(ほぼ大旦那に押し付けてしまいましたが)、積み上げておき、旅館から出る生ゴミを野菜ものを中心に混ぜつつ発酵させました。

…簡単に書きましたが実際は結構大変でした。仕事の合間を見ながらなので、落ち葉を集めるのにも数日かかるし、生ゴミを混ぜるのを兼ねて切り返し(発酵に酸素が必要なため、全体に空気を混ぜ込む)という作業を時々したのですが、水分を含んだ落ち葉は意外と重たいし、量もそれなりにあるのでもはやトレーニングでした。

しかしその甲斐あって、今年の畑作りには十分な量の腐葉土(生ゴミを混ぜたので若干肥料分あり)ができました。落ち葉集めをサボらなければ毎年の分は確保できそうです。



で、問題は肥料の方ですな。
よしとみ荘の余りものから、肥料になりそうなものの成分を調べてみました。
  窒素(N) リン(P) カリ(K) 石灰(Ca) 苦土(Mg)
米ぬか 2% 4% 1.5% 0.6% 0.9%
米ぬか(2) 4.3% 7.4% 2.9% - 2.1%
魚かす 6.7% 6.5% 1.0% - -
卵の殻 1.0% 1280ppm 360ppm 50.1% 370ppm
木灰 - - 7% 20% -
鹿・猪・シャモの骨
(数値は通常の骨粉)
4% 22% - - -
温泉水(笑) - - 1ppm 1.5ppm 0.1ppm以下
※1ppm=0.0001%
※出典:ネット上の色々なサイト。勝手にひっぱってきました。温泉水に関しては成分表から。

人工的に成分を調整して作られた化学肥料と違って、有機質の肥料は成分にバラツキが多いです。
情報の出所によってかなり数値が違ってきてしまいました。米ぬかは2倍近く違う数字があったので両方載せてあります。それでも割合で見るとどの肥料のどの項目もだいたい同じ位の値になるようです。


さて、それぞれ見て行きますか。

<米ぬか>
こうやって並べてみるとかなり優秀ですね。5大要素を全て、しかもバランスよく含んでいます。
もうこれだけで十分なんじゃ…
よしとみ荘では玄米を仕入れ、そのつど精米機で精米して炊飯しています。
よって、常に米ぬかが出てきます。これはもう主力肥料として積極的に使っていくしかありませんね。
若干リンの含有が高いようです。トマトやスイカにちょうどよさそうです。

<魚かす>
一般的には、魚を乾燥させて砕いたものが魚かすと呼ばれているようです。
窒素、リン肥料として使えそうです。Ca、Mgも含まれていそうですが数値を書いてあるところを見つけられませんでした。
よしとみ荘の出汁には、カツオ節、サバ・イワシ節、煮干し(ウルメイワシ)をよく使用します。
米ぬかと同じように常に出るものなのでかなりの量が確保できそうですが、うちの犬×3のおやつでもあるので、使いたいときはガマンしてもらわなくては…
窒素分が欲しいと思うときに補助的に使うといいのかもしれません。

<卵の殻>
Caが豊富です。というか他は期待できそうにありません。1ppmは1%の1万分の1ですから、もう無視ですね、無視。
ただ卵もよく使います。茶碗蒸しに卵焼き。殻は結構出ます。とっておいて砕いて撒けば石灰として使えると思います。

<木灰>
表記をよく耳にする「草木灰」としなかったのは、よしとみ荘で用意できる灰は薪ボイラーで出る灰であるために、原料がほぼ木だからです。
「カリウム肥料として有名」という印象が強かったのですが、それはワラなどの灰のようで、木灰になるとCaが多くなるようです。
量もたくさん確保できます。卵の殻と合わせて酸度調整に使うと共に、ジャガイモ、サツマイモ等の根肥えとしての利用が適していそうです。

<鹿・猪・シャモの骨>
よしとみ荘の特権ですね。よしとみ大旦那が猟師なので、冬の猟期であれば鹿や猪の肉と共に骨が手に入ります。
また人気の駿河シャモのプランでは、駿河シャモを使ってガラ出汁をとるのですが、その残りの骨が使えそうです。
リン肥料として優秀ですが、こちらはさすがに常に用意するのは難しそうな上に、犬×3のおやつとしてもかなり優秀な素材なのです。
猟期の間にはたくさん出るので、少しずつ畑に持っていって肥料にしてしまおうか…

<温泉水(笑)>
書いてみたかっただけです(笑)。単位が少なすぎますねぇ。
でも、5大要素以外の微量要素として必要なミネラル(鉄、マンガン、塩素など)を含んでいますし、
通常は土壌中に含まれる量で十分らしいですが、中量要素である硫黄を含んでいます。
野菜の調子が悪くて原因が全然わからなかったときにちょっと撒いてみると意外と効果を発揮するかも、みたいな。


とまぁこんなところでしょうか。
いけそうじゃありませんかね?
バランスの良い米ぬかをベースに、窒素が欲しければ出汁のかす、リンが欲しければ鹿・猪・シャモの骨、カリが欲しければ木灰を併用する。
酸度調整には卵の殻と木灰。
土壌改良には落ち葉生ゴミ堆肥。
マグネシウムを主とした肥料はないですが、米ぬかに含まれる分と生ゴミに含まれる分を頼りにする。
勇気があったら温泉水をぶっかける。

全部余りもの!全部タダ!(まぁ買わなければ手に入らないものもありますが)
これで行ってみようと思います!

あとはアレですね、有機肥料は施してすぐ効くわけではないものが多いので(かと思えば木灰は即効性肥料だったりするらしい)、タイミングや量の勘を身につけなくてはなりませんね。これは経験ですなぁ…

ともあれ、とりあえず「よしとみ流循環型食糧自給」第一歩がスタートです!
author:よしとみ若旦那, category:, 14:28
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